ギター文化館 シニアギターコンクール
ミドルエイジ35歳〜55歳の部
第5位


村上 尚代ひさよ インタビュー



ーーギターを弾き始めてどのくらいになりますか?

村上  もう20年です。

ーーきっかけは?

村上  私が大学生のときに母が急に習いだしたのです。 でも母はギ ターは難しいと言って挫折、 そのギターが家にずっと置いてあったんです。
せっかくあるのに誰も弾かないのはギターがかわいそうだなって。
ほこりもかぶっていて寂しそうで…。それがきっかけです。

ーーでは、最初はお母様から手ほどきを受けたんですね?

村上  いえ、うちの母はまったく弾けなかったから(笑)。 最初は花岡先生に習いました。

ーーレパートリーはどんな曲がありますか?

村上  スペイン系や南米系…ラテン系が多いかも。
今日弾いたような(ワルツ第3番、そのあくる日)リズムのある曲が好きです。

ーーこのコンクール参加のきっかけは?

村上  以前ここのミニコンサートに出たことがきっかけです。
このコンクールは2年前の第1回のときに出場して、 2位をいただいたんです。
いつかは一位をと狙ったんですけど(笑)。

ーーこれまでにコンクール出場経験はありますか?

村上  大阪のコンクールに出たこともあります。
もう10年以上前になりますが、そのときは奨励賞をいただきました。

ーーそれは素晴らしいですね! そのときは何を演奏されたのですか?

村上:「さくら変奏曲」をアルトギターで弾きました。

ーーギターは何台か弾き分けているのですね?

村上  ええ、曲によって。
今日は星野良充さんのプライムギターです。
でも曲によってはテルツギターにしたりアルトギターにしたりっていう ふうに……。

ーー合奏経験もおありですか?

村上  ええ!いま千葉ギターアンサンブルにいます。
ホームページもあるんです、私が作ったホームページですっ!

ーーギターのどこに魅力を感じますか?

村上  ……弦楽器ならでは微妙なかんじ? 
なにか譜面に表現 できない微妙な表現を出せるところ……。
それともうひとつは、私の個人的な理由なんですけど ギターの音楽は、かんたんに手に入れられないから逆に 価値があるっていうか。

私はピアノもやってたんですよ。ピアノはそこそこで、 サマになりやすいんですけど、
ギターはそうはいかなくて、かんたんに得られないところ……そこに価値を見いだしてしまって。
でもまだ20年経っても得られてないですけど(笑)。

ーーああ、それはわかります。わたしも5年やってますけど しょっちゅう挫折です。
ところでコンサートはよく行かれますか?

村上  アマからプロまでけっこう行きます。

ーー敬吾先生の作品もお好きなんですね?
なにかレパートリーになっ てますか?

村上  はい、いまは「羽衣伝説」を練習始めたところです。

ーーそれはすごい! ご自身のステージとなると、 今は千葉ギターアン サンブルも含めると……。

村上  多いです。年に30回以上はやりますね。
千葉ギターアンサンブルだけで年に20回やっているので。 でも合奏では、お客様が年配の方が多かった りするこ ともあって、 クラッシックギターの曲というよりも 懐メロとか日本の曲とか、なじみのある曲の演奏が多くなります。
あと、合奏ではよく小胎先生のご指導を受けてアルゼンチン・タンゴを弾いています。

戻る